ライブドア(マザーズ4753)証券取引法違反容疑で強制捜査

株式市場を賑わせた大型株の上場廃止

ライブドア、証券取引法違反容疑で強制捜査

その日は突然やってきた。

世間は耐震偽装問題のニュースが騒がれている中、株式市場を震撼させる出来事が始まったのだ。

2006年1月16日。
16日のライブドア株の終値は696円。
このときはまだみんな1,000円を夢見ながらもなかなか上がらない株価にいらいらしているだけだったのだ。

しかし・・同日16時あるニュースが流れた。 2006年1月16日ライブドア(マザーズ4753)にライブドア家宅捜索のニュースが流れた。(当時の様子を堀江氏本人が克明に語ったマンガがこれだ → 徹底抗戦

        2006年1月16日16時のYahoo!掲示板へ    このページをYahoo!ブックマークに登録

東京地検特捜部が証券取引法違反の容疑でライブドアに強制捜査のメスを入れたのだ。

特捜部はパソコン他資料関連を押収。子会社のバリュークリックジャパン(ライブドアマーケティング)が2004年11月発表の決算短信にて業績を水増して株価を不当に吊り上げようとした疑いがあるとの事だ。

翌日、ライブドア株は朝から大量の売りとともに売り気配のままストップ安に張り付く。

当時株式市場、特に新興市場をにぎわせていたライブドア株は多くの個人投資家を抱えていた。
しかしなすすべもなく連日ストップ安暴落の道をたどる。
このとき信用買いしていた投資家には一気に借金を背負うことになった人も多数いたという。

        2006年1月17日9時のYahoo!掲示板へ    当時の日中足チャートへ
ライブドアlivedoor(マザーズ4753)強制捜査前後の株価チャート

ライブドアの球団買収。新球団設立へ

もともとライブドアは個人投資家の注目を一身に受けていた銘柄であった。
全盛期はネット関連株に注目が集まり大型分割を繰り返し時価総額を大幅に増やしていた。

なかでも100分割という大規模の株式分割を行ったライブドアは分割直後の高騰で脅威の13連騰、連続ストップ高など株式市場の活性化に大いに役立っていた。


そしてそのライブドアは買収に告ぐ買収で規模を拡張し、勢いに乗っていた。

まさにM&A全盛時代を代表する会社といっていいだろう。

ほりえもんこと堀江貴文氏の率いるライブドアのその買収の手はコンテンツ関連にとどまらずプロ野球球団近鉄バッファローズに伸びる。

プロ野球球団の合併をすすめ1リーグ化する計画が出ていたがその合併を阻止する形で近鉄バッファローズの買収に名乗りを上げたのだ。

ここでテレビ局も注目し一気にその名が知れ渡る。

しかし、球団オーナーたちの反発にあい、結果バッファローズはとオリックスと合併することになりライブドアは球団買収を断念する。が、宮城県に新球団を設立しプロ野球に新規参入することを計画。

だが、またしても球団オーナーたちの反発にあい、対抗馬として読売ジャイアンツ球団オーナー渡邉氏と面識のある楽天三木谷氏に白羽の矢が立つ。

そしてライブドアのプロ野球参入は夢破れ、その代わりに楽天イーグルスが誕生する。


ライブドア対フジテレビ。買収合戦

次にライブドアの買収の矛先は放送局へと向けられた。

フジテレビが子会社化するためにTOB(株式公開買い付け)を行っているニッポン放送の株を、なんとライブドアが35%も取得したと発表したのだ。

しかし、そのニッポン放送株の29・6%にあたる株式を東京証券取引所の時間外取引を使用し、いっきに買い集めたことで証券取引法の裏をかくグレーな方法を使ったとして反感を買うこととなった。

ライブドアは、なおもニッポン放送株を買い進める。

ニッポン放送は対抗手段として新株予約権をフジテレビに対して発行し、万が一ライブドアに株が買い占められた場合でも新株をフジテレビに発行することでライブドアの持ち株比率を減らすというポイズン・ピルという手法に打って出た。

しかしこの新株予約権の発行は株価の下落につながる株価操縦の疑いがある商法違反に当たるとして、東京地裁に新株予約権の発行差し止めの仮処分を申請して対抗した。

ライブドアはさらにニッポン放送株を買い進め過半数を取得。
ニッポン放送がフジテレビの株を持っていることで間接的にフジテレビのに議決権を持つことが出来るようになってしまう。

が、ソフトバンクインベストメントがホワイトナイトとして登場。
友好的な第三者となるソフトバンクインベストメントにフジテレビ株を取得してもらうことでこれをかわす。

最終的にはフジテレビがライブドア保有分のニッポン放送株を取得することで、ニッポン放送の子会社化、変わりにライブドアの第三者割当増資をフジテレビが引き受けることで資本提携を結ぶという結果に終わる。

そんな企業にまさかの証券取引法違反容疑だった。

強制捜査時の堀江貴文日記

当日の堀江貴文日記には325件ものコメントが寄せられている。
堀江社長はノートパソコンにデータをコピーしてもらいコメントとメールをすべて読んだとのこと。
自らの潔白を信じ捜査に全面協力をする姿勢がうかがえる。
以下は翌日の堀江貴文日記から引用
<ここから>
現状報告です。
2006年01月17日
出張していた宮内が帰ってきました。辞任を示唆なんて報道がありましたが、話したのですが、現時点でそのような考えはないそうです。
そのほかは各事業部ともに通常営業を実施しております。ライブドアポータルサービスは今後どのような事態が起ころうとも、問題なく継続できる見込みが立っておりますので、ご安心ください。各事業部の事業も同様です。風評で一時的に営業活動が停滞する恐れはありますが、営業マンも気合を入れてがんばっております。
コメント&メール全部読ませていただきました。
パソコンが押収されたのですが、データを全部コピーすることは認めてくれたので、当社のスーパー何でも屋のS君が新しいノートPCに全部コピーして動くようにしてくれたおかげで(ありがとうS君!)、
blogのコメントとメールは全部チェックできました。本当、いろんな意味で涙が出てきました。株主の皆様およびこのブログを見ていただいている皆様の心配が少しでも減るように、できるだけこまめに状況をアップしていこうと思います。これと通常業務をこなしていくことが、今私にできる最大のことだと思っています。今後ともよろしくおねがいします。
いろいろご心配&お騒がせしております。
今後の業務は通常通り行います。地検の調査に関しては全面的に協力していこうとおもいます。今後ともよろしくおねがいします。
<ここまで>
そして2006年01月23日堀江社長は証券取引法違反容疑で逮捕されることになる。
堀江貴文日記も22日を最後に更新されることはなくやがてブログそのものがまるごと削除されてしまった。
最後の日記にはなんと8143件ものコメントが寄せられていた。
以下最後の日記
<ここから>
朝起きると大量の着信が・・・・
2006年01月22日
昨日夜遅くまで対策会議、およびメールチェック、仕事などを行っていたので、朝おきるのは遅かったのですが、なぜかテレビ朝日のサンデープロジェクトの人が、私の携帯電話番号をどこからか入手してきて、突然、10回以上もテレビに電話で生出演しろと(放送で告知しているからと)半ば脅迫めいた電話をかけてきました・・・・。マスコミって何でもありなんですね・・・。いちいち反論するのも困るくらい捏造記事も相変わらず多いですし・・・。疑いをかけられている(と明確にわかる強制捜査時の捜査令状、これはもらえないしコピーもとらせてもらえないので内容は100%覚えていませんが)件につきましては私は身に覚えがないですし、報道されている件は誰がどこでどう調べたのかもわからないような代物ですので、なんともコメントのしようがありません。現状はこんな状態です。
<ここまで>

日中足株価チャート